宝くじ・交通事故・労働災害
「宝くじが当たったらいいな~。ジャンボ宝くじを買おうか。買わなければ当たらないものな。」と考え、宝くじを購入し、当たるかもしれないと抽選日を楽しみに待つひと。
「毎日、悲惨な交通事故のニュースを目にして、運が悪い人、かわいそうだな~。」などと思いながら、自分が交通事故にあうことなど想像しないひと。
「労災事故が発生すると大変だな~。わが社では多分大丈夫だろうな。」と考えている経営者。
「自分が今日、職場で事故に遭うかも知れない。」等と想像することなく毎日出勤する我々。
いずれも根拠の無い希望であったり、都合の悪いことへの無関心だけのことです。
では、それぞれの確率を大雑把に計算して見ます。
・ 1回のジャンボ宝くじで1等に当選する確率 = 1 / 10,000,000
・ 1年間に自分が交通事故で死亡する確率 = 450 / 10,000,000
・ 1年間に自分が労働災害で死亡する確率 = 150 / 10,000,000
(計算に使った数値はインターネットで拾いました。計算方法は秘密です。)
つまり、
☆ 1年のうちに労災事故で死亡する確率は1回のジャンボ宝くじで1等に当選する確率より150倍も高い。
☆ 1年のうちに交通事故で死亡する確率は1回のジャンボ宝くじで1等に当選する確率より450倍も高い。
といった具合です。
宝くじは買わなければ当たらないけれど、当たることを期待するより交通事故に遭わないように、労災事故を起こさないように気をつけることのほうが、ずっと大切だし現実的だということです。
宝くじを買って当選を期待する楽しみは十分に味わいましょう。でも、その楽しみの何百倍も交通事故や労災事故には気をつけましょう。
なお、余談ですが、宝くじの1等当選確率を上げる方法は、例えば一度に10枚、100枚購入するより、1枚ずつを10回、100回購入することだそうです、数学的にはね。
2020/07/28 ( 文責 : 丸山ひろき )