「できない理由」・「できる方法」
災害防止対策が不備であると指摘されたとき、「できない理由」を考えて指摘を受け入れない場合がありませんか。「できない理由」の例として、「そんなことまでしなければならないなら、仕事にならない」などの主張がなされます。
本気で「できる方法」を、汗をかいて、力一杯考えて、その結果として「できない」という結論に至ったのでしょうか。たぶん、そうではありません。これまで作業の安全について考えてみなかったからだと思います。「できない理由」を考えても何の役にも立ちません。災害防止対策については「できる方法」を本気で、力一杯考えることが大切です。
それでは、考えに考えて、その結果、本当に安全対策が講じられない作業、仕事であったらどうでしょうか。その場合は危険であっても、その仕事をさせることは仕方のないことなのでしょうか。いいえ、「そんな仕事はさせてはならない」のです。本当に危険を排除できない作業であれば「自動化する、ロボットに行わすか、その仕事は廃止する。」という結論しかありません。
安全対策の講じられない危険な作業があるとすれば、そんな作業を人に行わせてはならないのです。
( 安全衛生教育で「仕事に命をかけるな」と教えてくださる先生がいらっしゃいます。)
「できない理由」より、「できる方法」だけを力いっぱい、本気で考えましょう。
2020/08/11 ( 文責 : 丸山ひろき )