安全衛生点検表 

  安全点検などで発見された改善すべき事項について、再び改善が必要な状態を発生させないために、指摘後の検討に活用できる点検表(チェックリスト)を考えてみます。
  点検は本来、「点検事項」について「適・否」を判断し、「否」に該当する場合は、その状態の原因に関与した「人」は誰なのかを明らかにし、何故、その人が「否」の状態を改善しなかったのか、あるいは作り出してしまったのか、その原因とか背景を明らかにすることによって、「否」の状態の繰返しを防ぐ効果を生むべきものです。
  更に続けると、その「人」のとるべき行動などを怠った原因とか背景は、別の「人」の不作為や抱える支障によって生じたものかもしれません。であるならば、その不作為や支障を取り除くことが、再発防止の真の対策になるはずです。そのように、必要に応じて、原因等を直接の当事者「人」からさかのぼって明らかにするきっかけとなるような点検表(チェックリスト)として、次のようなものを(再発防止に効果を発揮できないかと)考えてみました。

点検事項 適否 「否」の場合
直接の関与者 否となった原因・背景 原因等に関与する者 関与者の欠陥 必要な対応
項目 1適・否
項目 2適・否

・ 「直接の関与者」は誰なのか。
・ なぜ、その人が不良状態を作り出してしまったのか。
・ その原因がその人の業務、作業環境等にあるのではないか。
・ そうであれば、改善できる人はだれなのか。
・ そして、どのように改善すれば「直接の関与者」は適切に不良状態に対応できるようになるのか。
  このように、安全衛生点検は、安全管理や、災害防止の観点からの問題点は「人」に着目して、支障となるものを明らかにし、その支障を排除する方策を具体的にしていかなければならないと思います。

2020/11/12  (  文責 : 丸山ひろき )